性の悩み

セックスレスの原因と解消法!性交渉の頻度について!

日本でセックスレスのカップルは、そう珍しくありません。

セックスレスとは、病気や長期間会えないなどの特別な事情がないのにカップルのセックスが1ヶ月以上ない状態のことです。

セックスをしないというのは異常なことではありませんが、どちらか一方がその状態に不満を感じている場合には改善した方が良いでしょう。

この記事ではセックスレスの原因と解消法、一般的な性交渉の頻度はどのくらいなのかをご紹介します。

セックスレスの原因

早速、セックスレスの原因から見ていきましょう。

厚生労働省が行なったアンケートでは、セックスレスになった原因の回答割合は以下のような結果となっています。

理由 男性 女性
仕事で疲れている 24.6% 15.1%
出産後何となく 13.6 21.0%
面倒くさい 9.3% 18.8%

中高年の場合は、以下のような答えもありました。

男性は仕事で疲れるとする気が起きなくなり、女性は出産後に何となくする気が起きなくなる方が多い事がわかります。

  • 妻が関心を失う
  • 夫が関心を失う
  • 女性の性交痛
  • 男性の性機能障害

以前までは、出産後に男女が親へと役割が変わることで複数の原因が重なり徐々に回数が減ってセックスレスになるという意見が多かったです。

しかし、昨今ではカップルによってその原因は様々になりました。

セックスをする気になれない原因は、男女で異なります。

男性の場合

男性は、勃起障害や性交渉の回避が原因となります。

20歳代〜30歳代の若い男性に性的回避は多いです。

マスターベーションで射精することはできるけど、妻とセックスができません。

また中高年の場合は、男性更年期障害も原因の1つでしょう。

性的な気分や性的な活動には、男性ホルモンが影響します。

男性ホルモンは20歳前後が一番多いです。

その後は、年齢とともに少なくなっていきます。

40歳代後半から50歳代の男性で、勃起力や性欲の低下を感じた場合には男性更年期障害の可能性があるでしょう。

女性の場合

女性の場合は、代表的な原因は性嫌悪です。

性は恥ずべきものという家庭環境で育った方に多い原因でしょう。

また夫婦の喧嘩や死産、人工中絶、夫の浮気、レイプ体験なども原因となります。

そして、女性性機能障害も原因の1つです。

女性性機能障害とはセックスへの関心が減って興奮しなくなったり、オルガズム障害やセックスに関する痛みや挿入障害でセックスが困難になることを言います。

2005年に報告された調査では、それぞれの発生頻度は以下の通りです。

性的関心/興奮障害 約30%
オルガズム障害 約15%
性行為に伴う疼痛 約15%

それぞれの原因を見ていきましょう。

性的関心/興奮障害

性的関心がなくなったり興奮しにくくなるのは、生活で受けるストレスや精神的苦悩が原因です。

世帯収入の減少も関係していると言われています。

ホルモン異常や薬(抗うつ薬、経口避妊薬など)の使用も、女性の性欲が減少する原因です。

精神的ストレスや虐待も、性的に興奮するのが困難になります。

閉経後には、エストロゲンが減少し膣が萎縮することも原因となるでしょう。

オルガズム障害

オルガズム障害とは、十分に性的刺激があるのにオルガズムに達せないという障害です。

膣への挿入でオルガズムに達せられる女性は多くありません。

通常は挿入ではなく、陰核を刺激することでオルガズムに達することができます。

陰核を刺激しても、オルガズムに達せられない場合がオルガズム障害です。

オルガズム障害の原因は、女性の生殖器を理解していなかったり性的反応の誤解が原因でしょう。

非現実的な期待をしてしまったり、技術不足やパートナーとのコミュニケーション不足などが関係します。

また、精神的ストレスや薬の使用も原因です。

性行為に伴う疼痛

セックス時に性器や骨盤に痛みが生じる場合は、以下ような原因が考えられます。

  • 陰部前庭炎
  • 子宮内膜症
  • 尿道憩室
  • 骨盤や膣の手術歴

病気の場合もあれば、精神的ストレスが原因となることもあります。

挿入の際の痛みは、心理的な問題や性への嫌悪感が原因です。

また中高年女性の場合は、女性ホルモンが欠乏することで膣粘膜が萎縮し性的興奮をしても膣潤滑液が減ってしまいます。

すると挿入時に痛みが生じて、セックスレスとなることも少なくありません。

セックスレスの解消法

セックスレスは心の問題と体の問題があり、それぞれ解決方法が異なります。

また男女でも、解決方法や治療方法が異なるのでそれぞれ見ていきましょう。

男性の場合

性欲が減ったり、勃起力が下がった場合には男性更年期障害の検査をしましょう。

血液検査にて男性ホルモンが基準値よりも下回っていた場合には、男性ホルモン補充療法を中心に行います。

男性ホルモン製剤を3〜4週間に1度、筋肉注射をする方法を3ヶ月続けて経過を見ましょう。

効果があった場合にはさらに3ヶ月注射を続けます。

効果が見られない場合には、漢方薬での治療も検討すると良いでしょう。

男性ホルモンが基準値以上の場合も、漢方薬での治療となります。

女性の場合

女性の性機能障害の治療には、パートナーの協力が必要です。

女性はパートナーの性的満足のために痛みを我慢してセックスをすることで、快楽が得られずセックスが嫌になってしまう場合があります。

女性性機能障害の治療方法は以下の通りです。

  • 性教育
  • 女性機能に影響している病気の治療
  • 精神療法・カウンセリング
  • 薬物治療
  • 骨盤底筋トレーニング
  • 潤滑剤

それぞれ見ていきます。

性教育

性機能に関して、多くの人が正しい知識を持っていないでしょう。

性機能について知り、前戯やセックスの体位などの様々な方法を試してみることで劇的な改善が期待できます

女性機能に影響している病気の治療

以下のような病気はセックスが困難になります。

  • 排尿障害
  • 婦人科的がん
  • 神経障害(脊髄損傷など)
  • 代謝性疾患(糖尿病など)
  • 多嚢胞性卵巣症候群
  • 甲状腺ホルモン異常
  • 精神障害(鬱や不安)

これらの病気を治療することで、セックスを楽しめるように改善できるでしょう。

鬱の女性の場合は、薬を性機能に影響がないものに変更を検討する必要があります。

精神療法・カウンセリング

最初の原因となっているのが精神的ストレスの場合は、性交治療やカウンセリングが重要です。

性交治療は、それぞれの女性やカップルの状況に合わせて行います。

性反応の誤解を解いたり、パートナーとのコミュニケーションの改善などが必要です。

セックスを女性が十分に楽しめなくなってしまった精神的な問題を見つけます

薬物治療

女性性機能障害には、以下のような薬が有効だという報告があります。

  • テストステロン
  • エストロゲン補充
  • PDE5阻害薬(バイアグラなど)
  • 漢方薬

医師に相談しましょう。

骨盤底筋トレーニング

性器や骨盤の痛み、挿入障害などは精神的な原因もあります。

痛みの記憶があることによって余計な力が入ってしまう場合や、骨盤底筋への意識がうまくできなくて収縮し弛緩できない場合もあるでしょう。

このような場合には、骨盤底筋トレーニングが有効です。

潤滑剤

十分に性器が潤わない場合には、潤滑剤を利用するのも良いでしょう。

性交渉の頻度はどのくらい?

セックスが1ヶ月以上ない場合が、セックスレスとされます。

では、性交渉の頻度はだいたいどのくらいが一般的なのでしょうか。

妊婦を対象に行なった性生活調査では、妊娠前の性交の頻度は月2〜4回または5回以上と答えた方が多かったです。

妊娠によってどう変わったのかという回答には、「全くない」や「2〜3ヶ月に1回」など極端に減少した人が37.8%いました。

この傾向は、初産婦に多いです。

一方、ほとんど変わらないと答えた人も30.4%います。

日本の性的活動性は、年々低下しています。

夫婦間のセックスレスは進んでいるのに、男女ともに配偶者以外異性との交際は3倍にも増えていました。

年齢が上がるにつれてセックスレスになりやすい

日本では、年齢が上がるにつれてセックスレスになるカップルが増加します

日本人は、高齢になってもセックスをしていることを恥ずかしいと思う感覚があるからでしょう。

この1年で「セックスを全くしなかった」、または「数回程度」と答えたカップルの年齢別割合は以下の通りです。

20代 30代 40代 50代
11% 26% 36% 46%

日本性科学会による中高年を対象とした調査では、全くセックスをしていないと答えた人が2000年調査では4人に1人だったものの2012年の調査では2人に1人以上と増加しています。

また男性の場合は60歳代で76%、70歳代で75%の方が性よくがあることがわかっています。

まとめ

  • カップルによって、セックスレスになる原因は様々
  • 男性の場合は勃起障害や性交渉の回避、男性更年期障害が原因
  • 女性の場合は代表的な原因は性嫌悪で、女性性機能障害も原因となる
  • 男性の性欲が減ったり勃起力が下がった場合には、男性更年期障害の検査が必要
  • 女性の性機能障害の治療には、パートナーの協力が必要
  • 性交の頻度は月2〜4回または5回以上と答えた人が多かった
  • 年齢が上がるにつれて、セックスレスになるカップルは増加する

セックスレスは、日常での二人の仲を悪化させてしまう原因になるでしょう。

パートナーとセックスをする気になれないのには、精神的な原因や体の原因がありました。

決して無理矢理セックスをせがんだりしてはいけません。

セックスレスを解消するためには、お互いの気持ちや体を理解しコミュニケーションをとる事が大切です。

必要に応じて、医師に相談し治療をしましょう。

【参考文献】